桃李 指輪・ネックレス・ジュエリー お直しとリフォーム

   
「店長日記」

久しぶりのカメラ散歩行って来ました。!

コロナコロナで自粛続きの2年間でしたが、ようやく緊急事態宣言も明けてホッとした気持ちになり、コロナ流行以前からの想いのあった京都の紅葉風景を見に、思い切って出かけて参りました。
月に一度の2日間の定休日を有効に利用したく思い、早朝に着く高速バスを利用しましたら折しも高齢者応援割引があり格安に往復出来ました。



何十年かぶりの京都です。
早速夜明け前の東寺境内を散策しました。
朝焼けも期待しましたが、生憎好天になってしまいました。



その後、レンタカーを利用し食事時間も惜しんで欲を張り、2日間フルに正に飛び回って来ました。




嵐山の常寂光寺です。



嵐山の竹林の小道は混雑で行きませんでしたが、同じ嵐山の奥にある化野念仏寺に小ぶりの竹林の小道がありました。





1日目の夜は東山の知恩院のライトアップです。

2日目は混雑を避けるため早朝清水寺へ行き、帰り道産寧坂から二年坂を経由して八坂の塔を望みます。




そして2日目の夜の帰りのバスの時間に余裕があった為、駅から近い東寺のライトアップを満喫して帰ってまいりました。





鑑定書、鑑別書が付いています!

今回〇〇のバイヤーが大変苦労して厳選した、合計1カラットのダイアモンドペンダントに高価なプラチナのチェーン、安心の鑑別書をお付けしてなんと¥49,800.(一同驚いたような大拍手!)但し、70点限りとさせて頂きます。

過日何気なく見ていたテレビから流れてきたショッピングのシーンです。

大写しされたペンダント。薄い泥水のような濁ったダイアモンド。輝いている様子は無し。針金を巻いただけの様な華奢な枠。チェーンは今にも切れそうな細さ。そして鑑別書付き。70点作ってあるかは不明。

これは決してよそ様の商売を中傷して、邪魔をするつもりはありません。
むしろ金額から逆算すれば当然であります。

しかしながら、平成に入り間も無くあのバブル崩壊(知らない方も多くなりましたが)後、長く低迷する宝石業界の生き残りを計る販売方法の二極化がされているように思います。
婚約指輪等に使われる等級の上クラス(美しく輝いているかは別ですが)、一方は完全な安売り用。

僭越ながら申し上げれば、売れさえすればと言うある種まやかしの販売が横行するのは、ただでさえ解り難い宝石の価値を惑わしてしまっている様に心配しています。

その一つの役割を担っているのが、鑑定書、鑑別書です。

上はイメージです。左鑑定書、右鑑別書。

長年日本では、良い物の意味を表したり、真贋を判断する為であったりで、鑑定書、鑑別書、保証書、認定書、箱書き等を付けるのが慣習ともなっています。
特に鑑定書、鑑別書はもれなく付いてくると思われていますが、実際は数千円が商品に上乗せされています。

この鑑定書、鑑別書は似たような物のようですが、持つ意味はだいぶ違いまして、読んで字のごとくですが、鑑定書は見定めるで予め品質を区分けする為に各項目別に等級が定められており、石1個毎に判別して各々表示されています。ダイアモンドのみに発行されます。
(但し、売買の為の目安にするものであり本来の価値を証明するものではありません。)

一方、鑑別書は区別するという意味で、単に天然石であるか人工石(合成石を含む)かの真贋を表しているもので、石の良し悪しには一切関係ありません。

したがいまして、本来ダイアモンドに付けるとすれば鑑定書であるべきですが、等級を表示するのは憚れる低品質には天然石ですという意味で鑑別書を付けることはあります。(信頼関係の中での売買であればあえて有料の証明を付けなくてもというのは自説ですが)

海外では、鑑定書、鑑別書を付けるという日本独特な商習慣について、「日本人は紙で商売している」と評しています。

この事が、工場で同じ形・同じ品質の物が出来る商品と違い、同じものが二つと無い宝石(特にダイアモンド)に判断材料としながらも、等級付けされ(美しい輝きは脇に置かれて)その記号が強調されて価格競争が行われているのが現状です。

多量のダイアモンドを求めて ‼

当時は、停滞中の今の宝石業界では考えられない程の多量のダイアモンドが必要とされていました。

日本では婚約指輪に多く使われる、0.3~0.5カラットのサイズを中心に盛んに買い付けが行われていました。
私の場合は、それよりも大きい(実際は重さ)1カラットサイズを多量に買い付けを依頼されていました。

一回の出張で数百個を集める必要があります為、アントワープでは十分な量が確保できず、イスラエルのテルアビブにも行かざるを得ませんでした。
初めてのイスラエル(特に首都のテルアビブ)は、巷で言われる危険な国ではありません。
但し、複雑な中東事情により緊張感は有ります。
話はダイアモンドからそれますが、休日を利用して世界三大宗教の聖地エルサレムに行きますと、日本では想像できない中東の宗教・民族が絡み合う世界観があります。

話を戻しますと、国内では大抵はあらかじめ等級が出されているものから選べば良いのですが、買い付け現場では、大まかな区分けされた山から、日本に持ち帰った時に、このくらいの等級になるから幾らで買えばよいかを瞬時に判断しなければなりません。

それまで大した知識の無かった者にとって、相当なプレッシャーとの戦いでした。と同時に前述しましたような原石の透明度が大事とか、産地(鉱山)よって綺麗さや硬さまでも違うとか、日本で鑑定士の資格を取る為の教室で見る数とは全く比較にならない量が見られたのは、とても得難い経験をさせてもらいました。

この経験が良きにつけ悪しきにつけ今に至っています。
次回は鑑定書と鑑別書についてです。


写真は、当時のイスラエルダイアモンド取引所会長兼ダイアモンド協会会長のモシェ・シュニッツァー氏とのツーショットです。


イスラエルの参考画像です。

ダイアモンドの価値の誤解 !


当時のアントワープオフィスです。

十数年間小売部門に従事して多少のダイアモンドの知識は持っていると、ある種のうがった思いが打ち砕かれた事は前述した通りですが、その1つがルビーやサファイアなどの色石と呼ばれる石は、産地の違いで綺麗さも違うため価値も違うのは承知していましたが、ダイアモンドは鑑定書の等級の違いで価値が変わると思い込んでいました。

ところが、多くのダイアモンドを見ているうちに透き通り方が違うことを思い知らされました。
主に見ていた石が南アフリカ産で、素晴らしい透き通り方でした。
(但し、南アフリカ産全てがではありません)
恥ずかしながらここで初めて、採れた産地によりこんなにも原石の綺麗さが違うという事を知りました。

それまでは「ダイアモンドの価値は4つのCで決まります」と教えられてきました。
つまり、カラット・カラー・クラリティ(内包物の有無)・カットの4つです。
この4つの等級さえ良ければ価値があると教えられてきました。

しかしながら、等級が上でもあまり透き通っていないもの下の等級でも素晴らしく輝いているものと、それまでの自分の持っていた知識の浅さを恥じるようになり、今日に至るまでその思いが残っています。
結論は、ダイアモンドの価値である美しい輝きは原石の素材の良さに適切なカットによって生まれるとの想いになりました。
続きは次回に・・・。



画像はアントワープの市庁舎です。

ダイアモンドバイヤーの端くれ生活 ‼

同じ宝石業界でありながら、ダイアモンドの買い付けと言う未知の世界に飛び込んで、右も左も解らない地域(実際にはアントワープ中央駅に近い狭い一角)に放り出された風で、戸惑う事ばかりでした。

されど、仕事として来ていますので早く慣れなければなりません。
今になって思えば恥ずかしい事であり、今更ですが先ずピンセットでダイアを挟む、ルーペで等級を判断するを必死に練習をしました。
と言いますのは、1つは小売部門時代は、仕入れ先から届けられたダイアモンドは既に指輪やペンダント等の製品にされたものが大半で、裸石で入荷する事は少ない為、ピンセットで石を挟むこと、品質(グレード)も出されている状態ですので、ルーペで等級を判断するまでもありませんでしたので、ルーペもピンセットの持ち方も、今思えば何処かぎごちなかったのは明らかです。

ところが、買い付けの現場では此のルーペとピンセットの持ち方でこいつは石が見れる、見れないを判断されてしまうといわれるくらい初歩的な行為です。
従って、少しの空いた時間にも一生懸命練習したものです。
余談ですが、今テレビショッピングで現地に行って買い付けして来ましたとの映像が出ますが、僭越ながら石を覗く姿がチョットと思うことがあります。
実際の買い付けは、大まかな等級分け、価格分けされたダイアモンドが各山になった状態(これは恵まれた状態で、ダイアが磨り上がって直ぐに見せてもらえるという事です)で見せられるますので、自分が日本に持ち帰った時にどの等級が出そうだからいくらで買えばよいかを、その場で判断しなければなりません。
そして、見た石が全て買えるわけでなく、品質・値段で引き取る割合は1割~1割5分程でしかありませんので、1回の出張で必要とする1カラットの大きさ(実際は重さ)を200~300ピースを集めるとなるとどれだけの石数を見なければならないか想像して頂けると思います。

このようにして1回が10日程の出張を年6~7回、多いときは9回ありました。不況の現在では信じられない程の石数・回数でしたので、大げさになりますが自分の人生に於いて大きな勉強になり、忘れられない経験でした。
この経験の中で1番の収穫であり、目から鱗であり、僭越ながらバブル崩壊後からの売られているダイアモンドを憂いるもととなった事がありました。
それはまた次回に・・・。



画像は首都のブリュッセルの小さな交差点角に立つ超有名な小便小僧です。
下は、日本では超有名な「フランダースの犬」と言う物語がありますが、現地では殆ど知られていませんでしたが、多くの日本人観光客が訪れた為にともいわれるネロ少年とパトラッシュの像が、最後の舞台となったルーベンスの絵があるノートルダム大寺院の近くに建てられています。

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