突然ですが、うどんと言いますと日本全国各地に有名なうどん(例えば讃岐、稲庭、富士吉田、武蔵野)がありますが、埼玉県の北部地域も古くからうどんが名物です。
名物と言いますより生活の一部でした。
かく言う小生も北埼玉の出身で、子供の頃からうどんは欠かせない食事でした。
昔から、北埼玉地域は利根川を水源として農業用地の整備が進み、コメの裏作として麦を作る二毛作が行われていました。
コメは年貢に取られても麦は残った為、うどんは御馳走だったと聞きます。
この地域は、冠婚葬祭をはじめ物日の〆には必ずうどんが出ます。
そんな事から、讃岐うどんを代表にあのつるつるのうどんは何となくなじめず、ざらっとした本来の田舎うどんが好きです。
前置きが長くなりましたが、そんなうどんが食べたくなると鴻巣市(旧川里村)に在る「花久の里」へ行きます。
長屋門を入り、この奥に整備された庭の中にホールや茶室、うどん処が有ります。
ここは以前、地元国会議員で竹下内閣で環境庁長官を務められた青木正久先生の御自宅でした。
先生は通称「バラ博士」と言われ、多くのバラを育てられていたと聞きます。
そんな先生の没後、御遺族から建物が当時の川里村に寄贈されました。
こうして、川里村とその後合併した鴻巣市の施設として整備され、知る人ぞ知る場所になっています。
そして今回は、季節限定メニューの付けカレーをこれも鴻巣名物の川幅の麺で頂きました。
(鴻巣市の荒川の両岸の幅が日本一と認定されていて、川幅と命名された様々な名産品が作られていて,川幅うどんもその一つです)
揚げたての天ぷらが付いて¥750?は、懐もお腹も大満足です。
COMMENT