ある日、50代と思われる男性が来店され、最近奥様を亡くされたそうで、ついては納骨の前に奥様が残された指輪を溶かして、その中にお骨を混ぜてほしいとの御依頼でした。
弊店でも初めての事ですが、何とかお役に立てればとお引き受けしました。

リングの石と白色部分を切り離し、お骨と一緒にガスバーナーで溶かすのですが、強い火圧でお骨すべてが溶け込んだか不安もありましたので、
完成した甲丸リングの裏に溝を切って、そこにシリコンに混ぜ込んだお骨をはめ込みました。
御主人様にはたいそう喜んで頂き、これで何時も一緒にいられますと、その場で指にはめられて御帰りになりました。
思わずこちらも胸が熱くなると同時に、少しはお役に立てたかな?と、かつての販売のみの仕事とは別の満足感を得る事が出来ました。
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